千葉県白井市のビオトープ『まどかガーデン』

まどかガーデン全体図

春の様子

3月から生きもの達はあたたかい日に少しずつ動きはじめ...
4月になるといよいよ春らしくなりました。

ホトケノザや、ハコベ、ブルーベリーの花。
小さな花達を求めてハナバチも飛んでいます。
180406_ (2).jpg180406_ (3).jpg180406_ (4).jpgヨモギの若葉は柔らかくきれいでおいしそう...
この時期に摘んで乾燥させて保存しておくと、草餅やよもぎ茶などをいつでも自家製よもぎで作ることができますね。
指でやさしくこするとさわやかな香りに包まれます。
180406_ (1).jpgヒキガエルの卵は無事に孵化して、小さな池がオタマジャクシだらけ。
一昨年よりも昨年よりも、今年は一番多いのではないかと思います。

1匹のメスが産む卵は一万個を超える時もあるそうですが、その中で1年間無事に生きられるのは数%だけ。
上陸すると人目につかない場所へ移動して単独で暮らすので、こうしてたくさんのヒキガエルを観察できるのは繁殖期の春限定です。
小さなカエルの姿に変わった彼らと出会える日を、楽しみに待とうと思います♪
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ヒキガエルとの出会い

3月12日、年長組の子ども達が最後のまどかガーデンに出かけました。
180320_ (5).jpgこの日は池の生きものも捕まえられるように、父母の会の皆様から卒園記念品としていただいた新しいタモ網とバケツを張り切って持っていったのですが...
池に近付くと、ホースのような長い卵が池の中に広がり、大きなカエルが何匹も顔を出していました。
ヒキガエルの産卵です。
180320_ (1).jpg180320_ (9).jpg普段ヒキガエルは水の中ではなく地面の上で暮らしていますが、春あたたかくなってくると産卵のための短い期間だけ池や沼、田んぼなどの水域に集まるのです。
1匹のメスに対してオスが何匹も集まってメスを取り合うことが多く、カエル合戦とも呼ばれています。

予想外の出来事にびっくりして、みんなでヒキガエルを観察。
小さな池に10匹以上が隠れていました。
昨年と一昨年は4月上旬に卵が確認されたのですが、今年は3週間も早く産卵がはじまったようです。
水の中に網を思いきり入れるのは中止となりましたが、この時期だけの貴重な出会いに恵まれました。
180320_ (4).jpg他にも泥あそびをしたり、レンガの下で越冬した生きものを探したり、木登りをしたり、それぞれお気に入りの遊びに集中して、あっという間に時間が過ぎました。
180320_ (6).jpg180320_ (7).jpg180320_ (8).jpg小学生になると勉強や部活、習い事など忙しくなりますが、生きものや自然に関心を持つ心、関心を持ったことへの集中力がこれからものびやかに育まれることを願っています。

まどかガーデン観察会

3月3日のひなまつり、今年度最後の観察会をおこないました。

講師はBiotop Guildの代表、生きもの専門家の三森典彰さん。
三森さんは首都圏の学校ビオトープの造成・管理や小学生向けの授業、自然体験イベントの企画や運営、企業のCSR活動や動植物の自然環境調査など多岐にわたるお仕事をされていて、まどかガーデンの造成をお願いした時から今日まで、講師として観察会を盛り上げてくださっています。

ガーデンの中に小さなブースがいくつも用意され、ぽかぽか陽気の中プログラムがはじまりました。
180303_ (1).jpgこの時期の定番は木の実のクラフト。
今年もスタッフの遠山さんが色々な種類のどんぐりを、この日のために集めてくださいました。
木の実が並ぶだけで子ども達も大人も不思議とわくわく...
ひなまつりに合わせて木の実のおひなさまもできあがりました♪
180303_ (9).jpg180303_ (2).jpgBiotop Guildの農業プロジェクトのブースでは、山本さんが育てて調理した冬が旬のキクイモの試食と、農薬を使わずに育てたみかんとぽんかんの陳皮を入れた紅茶作り。
栄養価の高い農作物として、また野生化した外来種として2つの側面があるキクイモの話や、柑橘類に使われる農薬の話などをはじめ、食に関する話題が尽きません。
180303_ (13).jpg180303_ (7).jpg生きもの観察では、ビオトープ管理士の小沢さんと武田さんから生きものの捕り方から観察のコツ、小さな水生生物それぞれの特徴や暮らしについて教えてもらいました。
180303_ (6).jpg180303_ (8).jpgひなまつりのおやつは、おひなさまの三色甘酒。
まどか幼稚園で育てている稲のふるさとである、宮城県田尻の雁音米で作った甘酒に、ピンクと黄緑の白玉をそえました。
春のはじまりを彩る3色で、春の到来を喜びます。
180303_ (10).jpg180303_ (12).jpg180303_ (11).jpg終了後にはランチタイム。
プログラム中から火をおこして石窯をあたためて、参加者の皆さんと野菜やピザを味わいました。
180303_ (4).jpg観察会を支えてくださっている三森さんはじめスタッフの皆様、お集まりいただいたご家族の皆様、楽しい春の1日を誠にありがとうございました!

来年度、第1回目の観察会は6月の予定です。
新緑が茂る初夏の頃、生きもので賑わうガーデンできせつの体験をお楽しみいただければと思います。
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あひるぐみの放課後ガーデン

2月28日、あひるぐみの放課後ガーデンをおこないました。

日毎に春が近づくこのきせつに作るクラフトは、三色だんごのストラップ♪
紙粘土で丸いお団子を作って竹串に刺し、京花紙で春の三色に染めました。
DSC_0097.jpgDSC_0112.jpg輪投げをしたり、木登りの木にぶらさがったり、冬ごもりしているダンゴムシを探したり...
DSC_0111.jpgDSC_0113.jpgDSC_0116.jpgDSC_0115.jpg寒い中、また短い時間ではありましたが、日頃子ども達がガーデンで遊んでいることを体験していただけたかと思います。
あひるぐみのご家族の皆様、お集まりいただきまして誠にありがとうございました!
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