12月16日と18日、年中さんがまどかガーデンへ出かけました。
良いお天気でしたが、朝は冬らしく冷えたこの日。日陰にはまだ霜柱が残っています。
園庭に池が出来ることを楽しみに一生懸命穴を掘ってくれた年中さん。
今度はガーデンのお引越しのお手伝いを一番に手伝ってくれました。
ガーデンのお片付けをする前に、池の中の生きものをレスキューして園庭の池に避難させます。
寒い冬も池の中にはたくさんの生きものが暮らしていました。
シオカラトンボやオオシオカラトンボ、ギンヤンマ、ショウジョウトンボのヤゴなど...5㎜から3㎝程まで大きさはそれぞれ。
お引越し作業はまだまだ続きます。
ガーデンで育まれた生きもののすみかを出来るだけ奪うことなく、園庭の環境作りとガーデンのお片付けを進められるよう、3学期も子ども達や保護者の皆様と一緒に取り組んでいきたいと思います。
11月9日、まどかガーデンで収穫祭をおこないました。
秋の実りに感謝し、また来年も実りに恵まれ健やかに過ごせますよう願いを込める日です。
講師はBiotop Guildの代表、生きもの専門家の三森典彰さん。
三森さんは首都圏の学校ビオトープの造成や授業、企業のCSR活動や自然環境調査、千葉市動物公園の管理など多岐にわたるお仕事をされています。
そして今年も、様々な生きものと共存する田んぼを育む雁音農産開発有限会社の小野寺さんご家族が、たくさんの新米と稲わらを持って宮城県から来てくださいました。
ガーデンの田んぼで年長さんが育てた稲の種もみも小野寺さん達の田んぼから生まれたもので、まどか幼稚園のお米作りを何年も支えてくださっています。
もち米が蒸しあがり、お餅つきのはじまり。
あつあつのもち米を臼の中に入れたら、まずは最初の「練り」をはじめます。
おもちのなめらかさ、おいしさを出すためのとても大切な工程で、杵でもち米の粒をしっかり潰していきます。
最後の仕上げにみんなで交代しながら杵でお餅をついて、粘りを出して、お餅のできあがり!
つきたてのお餅のやわらかさ、美味しさは抜群です。
稲を脱穀する時に出るもみ殻が燃料になるかまどでは胚芽米が炊きあがり、玄米と白米のポン菓子も香ばしく出来上がり、新米を満喫させていただきました。
テントの中では、小野寺ひかるさんの紙芝居。
宮城県大崎市田尻で小野寺さん達が作っているお米は、天然記念物である渡り鳥の雁(マガン)の声がいつまでも聞こえるお米づくりを...という想いが込められた、「雁音米(かりおんまい)」。
マガンがどんな鳥なのか、暮らし方と体のつくりがどんな風に繋がっているのか、お話を聞きました。
三森さんをはじめビオトープに詳しいスタッフの皆さんも、収穫祭では生きもの観察ではなく稲わらの縄ないを教えてくれます。
毎年お正月飾りを作ってきましたが、今回はガーデンでの最後の収穫祭ということで、ガーデンへの感謝と、園庭へ繋げていけるようにとの願いを込めて、1年間飾ることのできるしめ縄を作っていただきました。
来年は園庭で、新しい気持ちで、皆様と収穫祭をおこなえるようにと願っています。
園からはにんじんのポタージュをご用意し、玄米のポン菓子をクルトンのように浮かべて召し上がっていただきました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました!
そして10年前から今まで観察会・収穫祭を支えて下さった多くの方々に、心から感謝しています。
本当にありがとうございます。
3学期はガーデンのお引越し作業をおこなっていきます。
また保護者の皆様にお声をかけさせていただきたいと考えていますので、その時にはぜひ、お力をお貸しいただければ幸いです。