石窯づくり⑥:外壁の骨組づくり
いよいよ石窯の外枠作りです。
今回は、ここに至るまでの石窯作りを監修、ご指導いただいてきた石窯のスペシャリスト須藤章さんに お越しいただき一緒に作業をお手伝いいただきました。
まずは須藤さんからの石窯についての話、「石窯というのは人をつなぐ縁になる」という言葉がとても印象に残りました。
そして作業についての説明です。今回は前回までに完成している炉の部分の周りに、鉄骨で枠をつくり、その枠に網をはり、外枠を作るための基礎をつくる作業です。
今回は危険な道具も多く使うためなによりも安全第一で作業に取り組みます。
まずは鉄骨をさすための穴をあける場所を決めます。左右のバランスをみながら穴をあける位置を決めます。
鉄骨を曲げる前に、柔らかい棒をつかって完成のイメージをつくります。
穴をあける場所がきまったら、ハンマードリルを使って土台の大谷石に穴をあけていきます。
13mmの鉄骨をドーム型の骨組みにするために曲げていきます。
二人一組になって少しづつ曲げていきます。
一気に曲げると角がきつくなってしまうので、少しづつ力加減を調整して曲げていきます。
見た目以上に繊細な作業でした。
だんだんとコツをつかんでくると、鉄骨はきれいなカーブを描いてまがっていきます。
アーチ状になった鉄骨を、さきほどあけた穴にさしていきます。
外壁のアーチの骨組みがみえてきました!
ここからさらに鉄骨を増やします。鉄骨でだいたいの形を組んだらあいてるスペースに太い針金をまいて、さらに外壁のアーチをつくっていきます。
アーチができてきたら、そこにラス網という網を張っていきます。
曲面に金網をはるのはなかなか難しく、微調整加え、切ったり張ったりしながらきれいなドームになるように整えていきます。
そして作業開始から4時間ほどでやっと外壁の基礎が完成です!
きれいなドーム型になっています。
鉄骨もきれいな曲線を描き、ラス網もきれいに貼れています!
見事なできばえに須藤さんも終始満面の笑顔でした。
ここで作業終了と思いきや、
引き続きセメントを使って土台の大谷石にあいた隙間を埋める作業、そしてラス網の根本にコンクリートを塗る作業と休む間もなくお手伝いをしていただきました。
皆様のおかげで時間内に予定していた以上の作業を終えることができました。
長時間にわたる作業でしたが、安全に楽しく過ごすことができました!
本当にありがとうございました!