まどか幼稚園があるのは、千葉県の白井市。手賀沼と利根川が近く、湿地の多い場所です。
この地域に広がっていた豊かな田んぼと緑、水路などを開拓して住宅地ができました。
残念なことに、地域の生きものが暮らしやすい豊かな自然は次々に失われています。
そこで、昔からこの地域にあった自然の姿がイメージできるビオトープや緑地を園庭につくり、
"まどかガーデン"として子どもたちや地域の方々が白井の豊かな自然環境に触れられる、いこいの空間づくりに取り組んでいます。
地域で減少している生きものたちを保護する場所としてビオトープをつくりました。
池の周りに生えているのは、手賀沼の休耕田や幼稚園のまわりでもらってきた地域の植物。
子どもたちの生まれ育った場所に生きる植物がともに育っていく場所でもあります。
ビオトープでは、白井市の水と農地、そして人間の暮らしに寄りそって暮らす生きものが見られます。
池や田んぼなどの水辺は、生きものがお互いにつながりあう水のふち(縁)。
いまでは多くが失われてしまった浅瀬や水辺の生きものについて楽しく、わかりやすく知ることができます。
生きものには、それぞれ大好きな環境や、生きていくために必要な環境があります。
これらを踏まえながら、ビオトープにやってきた生きものを観察することで、自分たちが暮らす地域の
環境について深く知り、生きものにとって必要な環境についても楽しみながら学ぶことができます。